□通貨流通量を増やすプロセスについては、PPPのプロセスを理解する。

 

通貨流通量を増やすプロセスについて、説明していけば、これは、PPPについて詳しく知らなければ、本当のことが見えてきません。PPPといえば、私募プログラムという説明だけでは全く何をしているかわかりません。

これを解説していくと、クローズされたプロの証券市場で取引される中期割引債という事になります。MTN(中期債)やLTN(長期債)のトレードがプロ市場で行われています。この取引ができるのが、FRBのライセンスをもったPPPトレーダーの仕事ということになります。彼らは、ヨーロッパ及び米国の準備銀行(プライマリーバンク)には、専門のトレーダーデスクがあり、そこで、トレーダーがMTNやLTNの割引債を売却して収益を得ています。MTNの発行できる準備銀行は、銀行自らの資本をベースにMTNの発行ができないと法律で決まっています。そのために、民間の資本家からクレジット・ライン(与信枠)を借りる事になります。そのことを規定しているのが、ICC(国際商業会議所:フランス)の500番、600番などの規定で書かれています。なぜ、巨額資金の案件が秘密裏に民間で行われているかの理由は、一つは、ヨーロッパ及び米国の準備銀行のトレーダーデスクがMTNの割引債を販売するにも、そのクレジット・ラインをリースしてくる資本家を探すのは、トレーダーデスクとつながるコンサルタントを経由して私募で募集すると決まっているからです。

この理由は、巨額な資金が動く案件でもありますので、証券市場に影響を与えることの禁止ということで、1933年米国証券法のインサイダー取引の禁止の事項に、公募の禁止が決められていますので、詩人経由で行なう私募というルールで行っています。また、米国愛国者法(パトリオット法)によって、反社会体制の関与の禁止、テロ、マネーロンダリングの禁止が決められていますので、この案件に関与するには、Due Diligenceを72時間以内に行なうという規定になっています。

それに合格になれば、資本家のクレジット・ラインを借りて、準備銀行は割引のMTNを発行して、トレーダーがプロの証券市場で売却します。借りたクレジット・ラインを使って、準備銀行は、割引のMTNを発行して、トレーダーがすぐに売却する。そして、また資本家のクレジット・ラインを使って、準備銀行は、割引のMTNを発行して、プロの証券市場で売却すること、このパターンを何度も繰り返すことで、収益をあげます。クレジット・ラインをリースしてくれた資本家に収益を分けます。そのことによって、クレジット・ラインをリースしてくれた資本家へ、運用益が送金されることになります。基本的には、ユーロもしくは、ドルでの取引がされますので収益は、外貨収益になります。

 

この財源が、企業育成資金の運用益と言われる財源になります。

すなわち、企業育成資金というのははじめに、大きな資金が支払われますがこれは、運用する前に、PPPの運用益は、事前にトレーダーによって保証されますので、それを計算して事前に資金を立て替えて支払をするという仕組みになります。普通ならば、毎週や毎月、収益を受け取るのがPPPの収益のパターンになりますが、日本の企業育成資金では、トレーダーから保証される収益を見て、事前に、立て替えて、資金を提供されるというのが、企業育成資金の仕組みになります。なぜ、東証プライムの資本金100億円以上、銀行の代表権でなければいけないのか?その理由は、これは、基本的には、1億ドル以上の資本を持った企業オーナーであることが条件にされています。よって、資本家として Due Diligenceの審査を通すには、このような大企業の経営者で代表権をもっていることが条件として決められています。

企業育成資金は、歴史ある仕組みですから、明確なルールをもって行われています。よって、日本側及び米国側などという言い方をしますが、米国の連邦銀行のトレーダーデスクが引き受けることで、本案件を実行できますので、米国との関係もあります。

 

これが、企業育成資金の仕組みとなります。

借金にならない外貨収入を得るには、この仕組が非常に重要になります。この資金は、自由に使うことができます。

 

MSA総合研究所より